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2014年3月

2014年3月30日 (日)

MSRウィスパーライトインターナショナル改造その2

解説ネタ続きでもうお腹いっぱいの皆さん。

MSRウィスパーライトインターナショナルに、
もうひとひねり手を加えてみましたのでご紹介します。

YouTube版はこちら。

ニコ動版はこちら。
MSRウィスパーライトインターナショナル改造その2

前回のMSRウィスパーライトインターナショナル改造
に比べてさらに簡単確実に作れる様になりました。
これで新参者のユニバーサルにも負けない、
ユニバーサルなシステムが組めることになります。

実は前回のはホースに無理をさせ過ぎたため、
あっと言う間にホースに亀裂が入ってしまい、
使い物にならなくなりました。
良い子の皆さんは危ないのでマネしないで下さい。

今回、異径部分はホース2段重ねで対応しておりますので、
ホースに無理な力は一切かかっておりません。
前回よりも安全性も耐久性も大幅に向上しています。

ガスコネクターはOD缶用のガスストーブ(ガスコンロ)から拝借しています。
ホースとクランプ金具はホームセンターで購入しました。
特殊な部品は一切使用していないので、
どなたでも簡単に改造できると思います。

透明のホース使うと液燃で燃料が直接観察できます。
ホースむき出しで保護用の金属メッシュがない状態では、
直火や輻射熱にはくれぐれもご注意下さい。

2014年3月26日 (水)

グルーブ数と風の関係

アルコールストーブ大好きの皆さん、お待たせしました。
禁断の解説ネタ連続第3弾「グルーブ数と風の関係」についてお届けします。
今回はそんなに長くないです。

ストーブ本体の上部で燃焼することのできる、
アルコール量は設計パラメータで決まっており、
グルーブ構造では過剰にアルコールが供給されていて、
余ったアルコールは自主的に回収されていると、
以前「グルーブ構造の秘密」で解説させて頂きました。

これが安定して成立するのは風が吹いていない無風状態のときとなります。
風が吹いている状態だと常に新鮮な空気が強制的に提供されますので、
ストーブ本体の上部で燃焼することのできる、
アルコール量が少しばかり増えることになります。
そのため本来余ったアルコールとして自主的に回収される一部が、
回収されずに燃えることになります。
つまり風が吹くと無風状態より炎が大きくなります。
(風で炎が自動で大きくなるのも加熱を続ける上では有効です)

グルーブ数が増えれば過剰に供給されるアルコール量も増えますので、
当然風によって流される炎も大きくなります。
グルーブ数を調子に乗って増やすと火炎放射器になってしまいます。
安全のためにもある程度の数で控えることをお勧めします。
個人的な感覚だと20個だと多過ぎです。
やはり最大でも16個くらいが適当な感じです。

2014年3月16日 (日)

アルコールストーブの耐風性能その2

前回の続きです。
今回はさらに長いです。

前回アルコールストーブの耐風性能には2種類あるとご説明しました。
第1耐風性能の基準が風が吹いても消火しないについては比較的判断し易いと思いますが、
第2耐風性能の基準が風が吹いても加熱できるについては具体的判断が難しいと思います。
誰が判断してもブレを生じさせない第2耐風性能の絶対的な基準として、
エバニューのアルコールストーブEBY249と十字五徳EBY248のセットを想定しています。
比較的入手し易い市販品を基準にしていますので比較実験は簡単に行えます。
比較実験は簡単なのですが耐風性能に優れる十字五徳を装備したアルコールストーブを相手に、
素の状態で戦わないといけないので第2耐風性能をクリアするのは実際かなりハードルが高いです。

アルコールストーブの耐風性能を決める要素には以下の3つがあります。
・炎の数が多いこと
・炎に勢いがあること
・風に強い形状であること

<炎の数が多いこと>
誕生日ケーキのロウソクの炎を吹き消す状況を思い浮かべて頂ければ分かり易いと思います。
1本のロウソクの炎を吹き消すのは簡単ですが、
10本のロウソクの炎を吹き消すのは簡単にはいきません。
20本のロウソクの炎を吹き消すとなるとさらに大変です。
ロウソクの炎はいったん消えると他のローソクの炎で再着火することは困難ですが、
アルコールストーブの場合は消えた炎が他の炎によって再着火しますので、
耐風性能には炎の数(つまりジェット数)の確保が重要となります。
グルーブストーブはその構造上1グルーブにつきアルコールの経路が2か所ありますので、
1グルーブにつき2ジェット相当となります。
つまり16グルーブのグルーブストーブの場合は32ジェットに相当することになります。
サイドバーナーで32ジェットともなると相当なジェット数になります。
グルーブストーブの炎は一体化して見えますが実は小さい炎の集合体なのです。

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<炎に勢いがあること>
これは炎に勢いがあれば風に負けずに消えることなく燃え続けることを意味します。
グルーブストーブは低燃費よりに設計していますので、
火力が弱くて炎に勢いがない様に思われがちですが、
実は炎の勢いには相当なものがあります。
五徳併用で使用すると時々勢い余った生アルコールの飛沫が勢い良く飛び出すくらい、
グルーブ構造と活性化アルコールの組み合わせは相性抜群です。

<風に強い形状であること>
これが一番重要な要素です。
五徳併用の場合はポットとアルコールストーブ本体の間に大きな隙間があるので、
風によって炎が流され炎がポットにあたらなくなります。
暖まった空気も風に流されてしまい加熱を継続することができません。
グルーブストーブの場合は直載せであるため、
アルコールストーブ本体とポットが一体化していて、
風にさらされない箇所が常に存在しています。
つまり風が当たっている部分の反対側には必ず炎が消えずに残っています。
側面が傾斜しているシェラカップを使用すると、
風に流された側面の炎も無駄なく利用できます。
実は直載せ方式でないとアルコールストーブ単体での第2耐風性能のクリアは困難です。
ちょ~簡単トルネードストーブは炎の数と炎の勢いは問題ありませんが、
直載せでないために第2耐風性能はクリアできません。

次回は折角なのでグルーブ数と風の関係についてご説明したいと思います。

2014年3月13日 (木)

アルコールストーブの耐風性能

解説ネタです。
すみません今回も長いです。

アルコールストーブを野外で使う上で避けて通れないのが風です。
風にどれくらい耐えられるかがいわゆる耐風性能ですが、
アルコールストーブにおける耐風性能は、
大変困ったことになっているのが今の現実です。

全く同じアルコールストーブを別の人が評価するとき、
ある人は風に強いと判断し、
別の人は風に弱いと判断することがあるからです。
性能は変わらず完全に同一なのに、
評価する人によっては全く逆の結果になってしまうのです。

その原因は耐風性能の評価基準が定まっていないからです。
実はアルコールストーブの耐風性能は2種類存在します。

<第1耐風性能> 燃焼の持続
風防なし風防機能なしの五徳を使用する状態で、
アルコールストーブの炎が風でかき消されることなく、
燃焼を持続できる能力を、
「第1耐風性能」と定義することにしました。

拙作だとだいたい以下の分類になります。

第1耐風性能をクリアできないもの
・ペンストーブ
・ゼロストーブ

第1耐風性能をクリアできるもの
・グルーブストーブ
・ステルスストーブ
・ちょ~簡単トルネードストーブ

第1耐風性能のクリアには、
グルーブ構造の優位性が見て取れます。

<第2耐風性能> 加熱の持続
風防なし風防機能なしの五徳を使用する状態で、
アルコールストーブの炎が風でかき乱されても、
ポットへの加熱を持続できる能力を、
「第2耐風性能」と定義することにしました。

拙作だとだいたい以下の分類になります。

第2耐風性能をクリアできないもの
・ちょ~簡単トルネードストーブ

第2耐風性能をクリアできるもの
・グルーブストーブ
・ステルスストーブ

第2耐風性能のクリアには、
サイドバーナーとして分類されている、
直載せ方式の優位性が見て取れます。

アルコールストーブを野外で使用するとき、
第1耐風性能をクリアするだけでは、
耐風性能は万全とは言えません。

第2耐風性能をクリアして初めて、
そのアルコールストーブは風に強いと、
堂々と名乗ることができます。

次回はなぜグルーブストーブが風に強いか、
ご説明したいと思います。

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