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2014年1月

2014年1月19日 (日)

アルコールストーブの五徳の設計

今回は予定を変更して五徳の設計ネタです。

アルコールストーブの五徳の設計は、
みなさん悩まれるポイントだと思います。
一体全体どのくらいの高さが最適なのか、
もっと低いのが良いのか高いのが良いのか、
あ~でもない、こ~でもないと、
かなりの試行錯誤を、
繰り返されておられるのではないでしょうか。

実は「Groove Stove Designer」はグルーブストーブの設計だけでなく、
アルコールストーブの五徳の設計にも使えます。
Hstoveに五徳の高さを入力し、
Hcontainerにストーブ本体の高さを入力して下さい。
θbloomとHuppeの判定値はグルーブストーブ用なので、
そのままでは適用できませんが、
目安としては十分使用可能です。

お使いのアルコールストーブと五徳の組み合わせによる、
判定値を実験を繰り返すことで求めて、
オリジナルの設計値を導き出すことも可能です。

五徳の設計に是非ご活用下さい。

せっかくなのでもう少し濃いネタをご提供します。

五徳の高さが最適かどうか実は目視で簡単に確認できます。
立ち上がる炎の角度で判定できるのです。
ここで言う最適とは、
燃焼効率の最大=無駄な燃焼最小=燃費最適です。
沸騰時間の最短ではありません。

炎がいったん中心に向かってから大きく外側に広がる場合
(向かって右側の炎の形が「<」になるので、<炎と命名しました)
→五徳が高過ぎ、またはポットが小さ過ぎです。
 五徳を低くするか、使用するポットを大きくして下さい。

炎がいったん下に下がってから大きく外側に広がる場合
(向かって右側の炎の形が「V」になるので、V炎と命名しました)
→五徳が低過ぎ、またはポットが大き過ぎです。
 五徳を高くするか、使用するポットを小さくして下さい。

炎が外側に斜めに真っ直ぐ広がる場合、
(向かって右側の炎の形が「/」になるので、/炎と命名しました)
→五徳の高さポットの大きさのどちらも最適な状態です。

「Groove Stove Designer」で判断するまでもなく、
実際に使ってみれば簡単に目で五徳の高さを確認できます。

外燃帰還に伴う帰還熱による火力アップがあるので、
着火直後は「<炎」で、沸騰付近で「/炎」になる様に、
設計するのが一番お勧めです。

最適な五徳の高さは、
アルコールストーブとポットの組み合わせで一意に決まります。
つまりポットが違えば最適な五徳の高さも当然変わります。
アルコールストーブは一般的に火力調整ができないので、
五徳の高さを固定すると大きいポットから小さいポットまで、
対応できる万能選手にはなり得ません。
アルコールストーブで五徳の高さを語る時は、
ポットの存在を忘れないで下さい。

ちなみにアルコールストーブで本体直径と炎の直径が同じ場合は、
「V炎」は大炎上のサインです。
危険なので取扱いにはくれぐれもご注意下さい。
トランギアなどの本体直径よりも炎の直径が小さい場合は、
「V炎」による大炎上が起こりにくい構造になっています。
「V炎」が本体直径まで広がらなければ大丈夫です。

トランギアに触れましたのでついでのネタです。
設計者に何かしらの意図があるのかどうか不明ですが、
市販アルコールストーブのトランギアやエバニューの純正五徳は、
大き目のポットには全く向いていません。
大き目のポットで使うにはもう少し五徳を高くする必要があります。
この際五徳の高さについて確認されると良いでしょう。

ここで紹介した内容は一般的な、
トップバーナータイプのアルコールストーブの五徳の設計についてです。
トルネードタイプのアルコールストーブの場合は、
「Ultra Easy Tornado Stove Desinger」の、
Rpot = Rcan * 2
Hgap = Rcan * 0.4
で設計する方が簡単です。
ちょ~簡単トルネードストーブでなくても、
トルネードタイプはこの計算式でイケルと思います。

2014年1月 4日 (土)

キリ番プレゼント企画プレゼント賞品決定のお知らせ

新しい年となりました。
これまで同様ぼちぼち行きますので、
皆さん今年もどうぞよろしくお願いいたします。

10万アクセス記念のキリ番プレゼント賞品が決まりました。

Dsc01886_2
まずはキリ番賞です。
・ステンレスマグカップ300ml
・マグカップ用蓋
・専用のグルーブストーブ
上記UTLSセットをおひとりに贈呈します。
マグカップはダイソーのステンレス計量カップです。
(ダイソーでは今のところ在庫の補充がないため、
現在では非常に入手困難になっています)
蓋は超シンデレラフィットのものをご用意しました。
画像の通り真横にしても外れません。
グルーブストーブはこのマグカップ専用に設計しました。
使い勝手を考えてウコン缶で作っています。

Dsc01887_2
次は前後賞です。
パッケージデザインを生かした、
(塗装剥がしをサボった)
ステルスストーブを2名の方に贈呈します。
ビールの135mlのミニ缶1個で作っています。
ステルスストーブは内壁の突出しが小さく、
初期燃焼サイクルの維持が困難なため、
冬場は直載せで非常に使いづらいです。
解決方法を次回ご紹介の予定です。
(五徳併用であれば全く問題ありません)

こんなショボイ賞品でも良ければ、
キリ番プレゼント企画への参加お願いします。
キリ番プレゼント企画への参加方法は以下の通りです。

ここのブログを表示したときに、
アクセスカウンターが「0100000」付近だったら、
アクセスカウンター上で右クリックして、
「名前をつけて画像を保存」で任意の場所に画像を保存して下さい。
(あとで確認のために画像をメールに添付して送って頂きます)
保存した画像のアクセスカウンターの値を、
このブログのコメント書き込みで申告して下さい。
キリ番でなくても申告頂いた方の中で、
番号が近い方を当選とさせて頂きます。
(念のためこちらのアクセスログでも確認させて頂きます)

尚、賞品発送の送料はこちらで負担します。
参加条件を日本国内に限定しません。
日本国外の方もどうぞご参加下さい。

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