Ultra Easy Tornado Stove Desinger
お待たせしました。
アルコールストーブの数式モデル化第2弾です。
ちょ~簡単トルネードストーブの設計に必要な計算式は以下となります。
Rpot:ポットの底の直径
Rcan:缶(ストーブ本体)の直径
Hgap:ポットの底と缶(ストーブ本体)の隙間
Rpot >= Rcan * 2
Hgap >= Rcan * 0.4
言葉で表現すると以下となります。
「ポットの底の直径はストーブ本体の直径より2倍以上にして下さい。」
ポットを小さくすると炎がはみ出て燃費が悪化します。
炎がはみ出ない境目がこの計算で求められます。
(53mmの缶だとポットの直径は約100mm以上必要です)
「ポットの底とストーブの隙間はストーブ本体の直径の4割までです。」
隙間を小さくすればする程燃費が向上します。
隙間を小さくし過ぎると燃焼が不安定となります。
安定して燃焼を維持できる境目がこの計算で求められます。
(53mmの缶だと隙間は約20mm以上必要です)
厳密にはもう少し詰められるのですが、
覚えやすいキリの良い数字に丸めています。
今回の式の境界条件(数式で=)付近で設計すると、
ポットとストーブの組み合わせがバッチリで、
さらに低燃費を実現した、ちょ~簡単トルネードストーブが手に入ります。
尚、燃費を追及するのであれば、
別体式の五徳は燃費が悪化するのでお勧めできません。
ストーブ一体型の五徳、特に十字五徳をお勧めします。
ご覧の通り式が簡単に覚えられるので、
エクセルブックでの提供は取りやめにしました。
ちょ~簡単トルネードストーブだけではなく、
他のトルネード系にもそのまま適用できるかどうかは、
確認していないので不明です。
ただKMKMR22さんから以前頂いた情報、
「エバニューのチタンクッカー(底の直径80mm)には40mmの缶」
とも合致しているので案外イケルかも知れません。
是非皆さんでお確かめ頂いて、結果をご報告頂ければ嬉しいです。
色々と実験しましたが、
ちょ~簡単トルネードストーブにおいて、
これ以外の条件による燃焼への影響は確認できませんでした。
詳細については長くなりますので別の機会にしたいと思います。
2013/10/28 説明に合わせて数式を変形しました。
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色々と試されているんですね^^。
ポットと缶の隙間については、落としどころが難しくていつも悩んでました。
最近平型のチタンウルトラライトクッカーに鞍替えしたところです。
新たな泥沼にはまる予定でしたが、この数式を参考にすればうまくいきそうです。
投稿: KMKMR22 | 2013年10月27日 (日) 21時41分
KMKMR22さん、こんばんは。
色々試したおかげで色々分かってきました。
遊びながらでしたので、とても楽しかったです。
もしこれを義務感だけでやると、たぶん無理です。
塗装落としナシなら1個作るのに、
30分かからないのにも助けられました。
クッカー新調ですか、羨ましいです。
高い目的意識を持って、
それとずっと見失わないでいられるなら、
あえて泥沼にはまるのもよろしいかと。
きっと泥沼の中から光輝く何かを見つけられると思います。
投稿: りるびわ~くす | 2013年10月28日 (月) 21時16分
初めまして。山登りを始めて3年が過ぎ、装備の軽量化に目覚めてこちらのサイトに辿りつきました。個人的には火器は火力一番でしたが、グルーブストーブを見てからはアルコールもいいなと思い始め、早速自作してみました。
これまで、実線でも活躍してますが、室内かつ無風とは違い、現場では上手くいかないこともありますが、軽量かつ火力も十分にあるグルスト?は最高です。作る喜びと使う楽しさを兼ねたグルストは、これからも使い続けるつもりです。
誠に勝手ながら、ヤマレコというサイトで無断紹介してしましいました。よければ、ご覧になって見て下さい。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-362388.html
ぶしつけで申し訳ありませんが、直径40mm強のアルミ缶はありますか?
実は、トルネードも作りたいのですが、スノピのシングルマグでは53mmの缶では大きすぎますよね?
それでは、これからも楽しく拝見させていただきます。
投稿: yokoyan | 2013年10月30日 (水) 00時04分
yokoyanさん、はじめまして。
ヤマレコでのご紹介ありがとうございました。
頼もしい?楽しい?仲間との山登り最高ですね。
室内と違って野外となるとアルコールストーブは色々と工夫が必要です。
深めのステンレスクッカーとか、
100円ショップの大き目のステンレスボウル等を、
風防代わりにしてその中で使用すると、
重量は多少かさみますがかなり風に強くなります。
燃料がこぼれても安心ですし環境にも優しいのでお勧めです。
風が吹くのと燃焼による対流で空気がかき混ぜられるので、
酸欠になることもありません。
直径40mmのアルミ缶だとスプレー容器あたりかな?
スプレー容器は結構肉厚なので加工は大変かと思います。
マグカップはアルコールストーブとの組み合わせが実の所難しいです。
拙作だとペンストーブが一番相性が良いです。
ウコン缶でグルーブストーブ作ればちょうど良いのが作れると思います。
それとグルーブストーブには圧力解放穴を忘れずに開けて下さい。
こちらこそよろしくお願いします。
投稿: りるびわ~くす | 2013年10月30日 (水) 00時36分
早速の返答有り難うございます。
ペンストーブもおもしろそうでさね。
ですが、カーボンフェルトが入手困難なので、ウコン缶でグルーブストーブを作ってみます。
しばらく寝不足が続きそうな予感が・・・
投稿: yokoyan | 2013年10月30日 (水) 12時56分